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「そろそろ目を覚ましなさい。もうこの家は古くなって解体されて無くなっているし、あんたは別な場所に住んでいて、私も別な場所に住んでいるの。旦那と息子は交通事故で死んでなんかいないし、私はもう若くもなく、普通におばさんになっているけど、家族三人で幸せに暮らしているのよ」
「……いいじゃないか、夢の中でくらい」
「あなたは独身で、恋人もなく、エロ漫画とエロアニメが大好きで、最近はまったパチンコで借金が膨らみ始めてにっちもさっちも行かない生活に体を壊して倒れて病院で死にかけているのよ。もっと幸せを探さなきゃダメよ」
千秋はそう言って去っていった。
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