第2章

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『あの、ね…私、引っ越すことに、なったの…。』 泉「…え? どこに…?なん、で…?」 泉が目を見開く。 その表情は下を向いている美結には見えない。 『群馬…。 お父さんの仕事の転勤でそこに…。』 泉から何の言葉も返ってこない。 沈黙が流れる。 『…3日後、には出発なの…。 3年生からは向こうの学校に行けるようにって…。 それでも、高校はこっちの、埼玉の高校を受けれる、みたい…。』 声が震える。 涙が瞳に溜まる。 それが流れないように唇を噛んだ。 _
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