59人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
泉「…泣かしちまった。
「待ってる」って言えたら…。
そんなの、言えるかよ…!!
お前を縛る言葉なんて、言えねぇよ…!!」
走り去っていく時に見えた美結の涙。
いつも笑顔しか見ていなかっただけに、その表情はひどく悲しげに見えた。
泉は木に背中を預けて、静かに、泣いた──
君を引き止めることが、出来たなら
一生離さないでいられるのに
まだ俺は、幼すぎた──
_
最初のコメントを投稿しよう!