第2章

11/14

59人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
泉「…泣かしちまった。 「待ってる」って言えたら…。 そんなの、言えるかよ…!! お前を縛る言葉なんて、言えねぇよ…!!」 走り去っていく時に見えた美結の涙。 いつも笑顔しか見ていなかっただけに、その表情はひどく悲しげに見えた。 泉は木に背中を預けて、静かに、泣いた── 君を引き止めることが、出来たなら 一生離さないでいられるのに まだ俺は、幼すぎた── _
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加