第2章

12/14

59人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
バタンッ 勢いよく家に入り、玄関のドアを閉める。 「美結ー。おかえりなさい。」 家の中からお母さんが声をかけてくる。 そして美結の前に顔を現すと、泣いている美結にお母さんが気付いた。 「美結?どうしたの?」 その直後、美結は靴を脱ぎ捨ててお母さんに抱きついた。 『うっ…孝ちゃん…孝ちゃん……好きだよ…ひっ、く…好き、孝ちゃ…うっ、わぁあぁー…』 美結の言葉で理解したお母さんは、辛そうな表情を浮かべて美結を抱きしめた。 そして美結が落ち着くまで、背中を優しくさすっていた── _
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加