第3章

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『…そうです。 小学校の時、やってました…。』 ま「そっかぁ。 だから野球、大好きなんだね。 また、やりたいんでしょ?」 私が動揺していることに気付いていないのだろうか。 百枝監督はにこっと微笑みながら問いかけてくる。 (ううん、ちがう。) そう、ちがうのだ── 百枝監督は、全て私のことをわかってて聞いてる…。 百枝監督に自分の気持ちがバレているとわかって気が抜けたのか、はたまた質問に何かが自分の内で崩れたのかはわからない。 だけど私は今まで言うことがなかった本音を口に出していた。 _
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