59人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
『…そうです。
小学校の時、やってました…。』
ま「そっかぁ。
だから野球、大好きなんだね。
また、やりたいんでしょ?」
私が動揺していることに気付いていないのだろうか。
百枝監督はにこっと微笑みながら問いかけてくる。
(ううん、ちがう。)
そう、ちがうのだ──
百枝監督は、全て私のことをわかってて聞いてる…。
百枝監督に自分の気持ちがバレているとわかって気が抜けたのか、はたまた質問に何かが自分の内で崩れたのかはわからない。
だけど私は今まで言うことがなかった本音を口に出していた。
_
最初のコメントを投稿しよう!