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「こんにちは絵美ちゃん」
「こんにちは・・・」
母と暮らす家に男が訪ねてきた。母は友達っていってたっけ・・・
「おじちゃん、紙風船あるから一緒に遊ぼうか」
「絵美、よかったね。3人で遊ぼうね」
「うん!」
私はまだ4歳で・・・
紙風船が壊れやすいなんて知らなくて・・・
両手で掴んだら 破れちゃった・・・
「ごめんなさい・・・わざとじゃな・・・」
言い終わる前に 男は私を外に引きずり出した。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい!」
泣いて謝っても家にいれてもらえなくて・・・
すごく怖くて涙が止まらなかった。
「お母さん!あけて!」
数分しかたってなかったんだろうけど
私には何時間もたったように感じた。
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