-満月-

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ある日 一通の電報が届いた。 「うさぎさん元気にしていますか?こちらのうさぎさんはとても寂しくしています。」 差出人不明の電報 私は兎年 母も兎年 そして 父も兎年・・・ 「お父さん」が家を探して電報を送ってきたんだ。 だけど母は 「幼稚園からのお手紙だよ」 って言ってた。 数日後・・・知らない女の人が訪ねてきた。 「佐藤さんのお宅ですか?」 「いえ・・・違います」 「あ・・・すみません」 本当は間違いなんかじゃなかったんだ。 お父さんが影から見てた。 お父さん・・・ お母さんは ちゃんと気づいてたんだよ。 私や母に会いたくなった父が 家を探して・・・ 知り合いの人を使って・・・ 家があってるか確かめてただけ。 あの日 お母さんが玄関を開けなければ 私達は幸せに暮らせてたのかな・・・
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