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大きめの教室の中、後2、3分で講義が始まるという時。
弘也は一列目の席からプリントを取っている、あの女の子を見つけた。
「……マジで?」
雄介もそれに気付き、女の子が友達を見つけて、その隣に座るのを見ていた。
「名門大の子だったんだな…。」
弘也がつぶやく。
「……どうする?弘也。」
真剣な顔をして雄介が問う。
「どうするって…お前、昨日あんなに…。」
本気で好きだと言っていた彼女にフラれた直後だろ。と、弘也は思いながら言う。
「いや、俺じゃなくて、お前。」
と、雄介は真面目な顔で言った。
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