鳳凰学園

4/4
前へ
/4ページ
次へ
ここに来る他の奴らの顔を見ると、期待や不安が詰まった顔つきをしていやがる。 そしてそいつらは自分自身、よく頑張ったと思っていることだろう。 それほど厳しい訓練だったのだ。 オレにとっては全くたいしたことのない訓練だったが。 チャイムの音と同時に次々と席につく生徒たち。 ガララッ、という扉の開く音がするとあのゴリラのような教官がやってきた。 「おまえたち、今までよく頑張った。この教室に入れる人間は選ばれた人間だ………」 などと喋る、誉める教官の姿はいつもと違う雰囲気をしていたので、皆は笑みをこぼした。 だが、教官の顔つきはすぐに変わった。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加