第四回

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僕は今まで押さえてたものが爆発寸前だった。すると彼は「ごめん。今まで黙っていたけど、本当は君のことはただの介護人としてではなく、君が好きだから今まで無理を言って一緒にいてもらってるんだ。僕はこのインタビューがいい機会だから、そこで君に告白を考えてたんだよ。最後の質問の答えが…」その言葉をさえぎるように、僕は黙ってテーブルの上におかれた彼の両手を、上からしっかりつかんだ。僕の目がじわりにじんで、それがとめどとなくあふれていた。彼の目からもそれはあふれていた。
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