第一回

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そんな彼は、ほかのことは僕に任せっきりなのに、なぜかご飯のおかわりだけは自分で装う。彼は最近そうとう太とりだしてきて、いくらでぶ専とはいえ、もう少し体重を落とした方がいいんじゃないかと思い、ご飯を装うときに、できるだけ間に空気を入れ、山盛りもったようにしてだしていたんだが、どうも気付かれたみたいだった。彼の装ったご飯を見ると、パンパンの山盛りご飯だった。そんなに食べたらまた太るよ!って僕が言うと「食べれるうちに食べておかないと、もしこの瞬間にも地球が滅亡して食べれなかったことを後悔したくないからなぁ」ととんでもないことを、平然と言うのだ。でも食べる楽しみを彼から奪う権利は、僕にはないからただ「そ、そうだよね」と相づちをうった。でも食べてる時の彼の顔の表情は、間違いなく幸せな顔で、僕もその顔をみると幸せなひとときを実感するんです。
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