第三回

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第三回

僕の答えは一つしかない。しかし、この関係が壊れるという不安が僕を支配していた。「なんでなんだろう?人の世話をやくの好きな性格だしね!それよりもインタビューのコメント考えてるの?」これが今の精一杯の答えだった。「そうなのかぁ。これからもよろしく頼むよ!ん、そうだなぁ。インタビューは質問にもよるが、思ったとおりのことを言えばいいのだから、そんなに難しく考えなくてもいいんだよ。考えれば考えるほど、いざ本番になると失敗するもんだ」そう笑いとばした。やっぱり彼はすごいと実感してしまう。僕の代わりなどいくらでもいるし、この人なら僕なんかよりももっといい人いるんだろうなぁ、とついつい劣等感とひがみ根性で、表情が暗くなってしまう。
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