すべてのはじまり

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「鈴音出かけるぞ」 雅樹が、鈴音の部屋を開けると、鈴音は慌てる様子もなく、出かける準備をしていた。 「もうちょっとまってて。まだ用意が出来てないから」 「…早く準備してくれ。乃衣瑠も待ってるぞ」 雅樹はがっくりとしながら、部屋を出ていった。 数分後、鈴音はやっと支度ができたらしく、玄関に現れた。 「お待たせ」 「やっと用意ができたか…。さっさといくぞ」 雅樹はそう言うや否や、そそくさと家を出ていった。 「「まってよ~っ」」 鈴音と乃衣瑠は、雅樹を追いかけて家を出て行った。
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