神様になるための試験そのいち

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正月早々俺は頭がいかれちまったのかと思った。   思った後で思いなおした。いや、むしろこれは正常なんじゃないかと。   その後ゆっくり考えたところやっぱり俺の頭はいかれてるって結論に至った。   ことの始まりはこうだ。   紅白の歌を無視して、その時間は睡眠に費やし、初日の出を見に行った。いつもどおり太陽が昇ってきたことを確認した俺は少し考え、とあることをお祈りすると、家に帰ってまた眠ることにした。   起きてからコタツに入り、正月は見る番組がないな、と思いながらも生粋のテレビっ子な俺はリモコンのボタンを押した。   コタツが暖まるまではいくらか時間があったが足元には猫か何か、柔らかくて暖かいものがあったので平気だった。   お気づきだろうか?当然ながら俺は猫なんて飼ってない。そう気づいた瞬間俺はコタツ布団を全力で捲り上げていた。   そこには、パンクロッカーみたいなかっこうをした女の子が天使の寝顔を見せながら横たわっていた。
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