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「うん。これならば新メニューとして販売しても問題ないな」
久しぶりに納得のいく新メニューの誕生に、飯泉店長をはじめ、コックや碧山さんやみんなが安堵の表情を浮かべた。
もちろん俺も。
「じゃあ、プリンの見本の発注はこちらで手配しておくよ。写真を撮ったらすぐ送ってくれ」
「分かりました」
「みんな、今日はご苦労だったね。佐京マネージャーの対応も迅速で、みんなの連携も取れている。だからこうして納得のいく新メニューもできた」
木ノ下AMは従業員の顔を見回しながら言った。
「終わり良ければ全て良しという言葉があるが、今後は発注ミスという初歩的なミスをしないように」
最後の台詞を飯泉店長に向かって言うと、木ノ下AMは穏やかに微笑んだ。
「さ、この話はこれで終わりにしよう。お疲れ様」
木ノ下AMの言葉に、
「お疲れ様で~す」
従業員のみんながそう声をかけ合いながら、事務所から出て行く。
事務所には木ノ下AMと飯泉店長、そして俺の三人が残った。
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