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理央を待ちながら辺りに視線をさまよわせると、身を寄せ合ったカップルを見かけた。
そのカップルたちが本当に幸せで一緒に歩いてるのか、本人同士にしか分からない。
少なくとも俺は理央と一緒になれて幸せだ。
理央とつき合い始めて一年が経ち、俺もそろそろ結婚を意識し始めていた。
つき合って一年が経ったが、俺も理央も同じ仕事とはいえ、離れてる期間が圧倒的に長い。
この一年に会った回数なんて、10日あるかないかだ。
だから、まだまだお互いに知らない面もたくさんあるだろう。
一つ自慢があるとすれば、俺も理央もどんなに時間が遅くとも、毎日の電話を欠かさなかった事だ。
だから他のどんなカップルよりも、コミュニケーションを取ってきたと自負している。
それでも早いと思われても、理央との結婚を考えていた。
もう離れていたくない…
まぁ、これが俺の本音だ。
知らない面がたくさんあっても、結婚してから知ってもいいと思った。
どんな理央でも受け止められる自信があったからだ。
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