2人目の再会

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「凱!あれ見て」 やっとブティックから解放されたところで、理央はショーウィンドウの前へ駆けて行った。 たくさん荷物を持っているせいか、早く走れない。 慌てて理央の後を追うと、目に飛び込んできたのは純白のウエディングドレスだった。 「きれい…」 うっとりとウエディングドレスを見上げる理央。 ようやく理央に追いつき、ウエディングドレスに視線を這わせた。 理央のウエディングドレス姿、すごくきれいだろうな。 思わず理央のウエディングドレス姿を想像してしまう。 その隣にいるのは俺か分からないけど、俺だったら…と願わずにはいられない。 「すごくきれいなドレスだな。きっと理央なら似合うよ」 「う~ん…そうかしら?でも似合う女性になりたいと思うわ」 「理央ならどんな服でも似合うよ。俺が保証する」 「凱の保証じゃ嬉しくないわ。凱のセンスって良くないもの」 理央はいたずらっぽく笑った。 「理央!」 (今訊いてしまおうか…) 理央の名前を口にしたときに思った。 いいタイミングである。
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