3人が本棚に入れています
本棚に追加
俺達の通う学校は、周りの奴らからはエリートの通う学校だとか言われている。
実際にエリートばっかだし、クラスメートは頭が良い。
ほんの少し、俺達みたいに頭の悪い奴もいる。そうゆう奴は大抵、親の金やコネを使って入ってる。
俺も幼なじみの、こいつもそれだ。
「もうバイトのシフト入れてたのによ…」
この二年、ギリギリで補習を免れていた俺は毎年夏になると海の家でバイトしていた、なのに今年はお盆以外全て補習になる。
「お金の事はさ、今年限りでもおじさん達に頼んでみたら?」
「あいつらの、金を使ったら意味ねぇんだよ俺の力で戻してぇからな」
俺には夢がある、それを叶えるために金が必要なのだ。
「あぁ例の?」
「そっ、あれは俺の手で復活させてやりてぇんだ」
「好きだねぇ~」
「お前も好きだから、微力だけど手伝ってくれてんだろ?」
そう、こいつも微力ながら手伝ってくれている。
主に、俺のバイト先の海の幸の客寄せとして。
こいつの両親揃って、俳優なんかやってるせいで顔はめちゃくちゃ良い、それにインディーズだがバンドのボーカルもしてるからそのファンもわざわざこいつに会いに海まで来てくれる。
「まあね、幼なじみが困ってるなら力になってあげたいしぃ」
「今年は、勉学に励むしか無いみたいだけどな」
最初のコメントを投稿しよう!