88人が本棚に入れています
本棚に追加
ロマノフ
「(あの髪の色……、そしてあのつり目……。まさかな……。)」
ロマノフは内心そんな事を思いながら席に着いた。
ジュディ
「はい、皆さん。午前の授業は前から話していた魔武器の契約を、午後の授業は召喚獣の契約をするので準備しておいて下さいね~。」
クラスの人々を見回しながら言うジュディ。
ジュディ
「あぁ、後午前の授業の最初位までならロマノフ君とシキに質問等をしてても良いですよ。」
そう言って、教室から出て行ったジュディ。
それとほぼ同時のタイミングでクラスメイトが一斉にロマノフとシキの席に近付いてくる。
男子1
「2人とも得意な魔法属性は?」
シキ
「氷です。私はそれ以外は使えませんから。」
ロマノフ
「……“闇”だ。」
ザワァ…
“闇”
ロマノフがその属性を答えた瞬間教室にざわめきが起こる。
教室のあちこちからひそひそと話し声も聞こえている。
そんなざわめきついた教室の空気を読まずに…
バァン!!!!
???1
「あんた!!ロマノフ・アルデバランでしょう!!!!」
先程睨んでいた少女がロマノフの机を叩き、ロマノフの目の前に立つ。
ロマノフ
「……さっきも言った通り俺がロマノフ・アルデバランだが……。それがどうした?」
目の前の少女を少し睨みながら聞き返すロマノフ。
最初のコメントを投稿しよう!