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バンパイアの憂鬱2
「本日も疲れましたな……再生再生……」
「ん……はぁ………」
「コウシちゃんどうしたの? アンニュイな溜め息ついちゃって。
うふ、話によってはお姉ちゃん、相談に乗るわよ」
「いや…………まぁなんだ」
「いかがなさいました?」
「……なあルプルガ。 お前、再生できるんだよな」
「はい、少々の傷ならば」
「イズベルガは魔術が使えるよな」
「ええ、これでも元魔・女、なんだから……」
「………だよな。 ……俺の存在ってなんだ? 特殊技能ってなんだ?」
「えっと、うん……あ、あなたは、剣に生きる者じゃない。
剣がいいのよ」
「突剣なんざそこらの下層バンパイアでも振り回してるぜ………」
「だ、だから……切れ味とか」
「んなもん一目見たってあんまわかんねえだろ?
ああー!!!! やっぱり俺一番弱えじゃねえか!!
出動もいつも最初だしよ!!!」
「アラ、確かにそうね」
「認めてんじゃねえよ励ませよちくしょー!!」
「だって……反論できないじゃない」
「無理やりでもいいからしてくれ!!!
おいルプルガも何か言えよ!!!」
「……非常にゲーム的な回答を差し上げますと、あなたは私達よりも攻撃力や防御力などの数値が明らかに上なのです。
ポケ○ンで言うところの高個体値ですね」
「………やっぱり、お前はよくわかんねえ」
「……まぁつまり、そこまで弱くもない……………………………はずです」
「最後のはずだけいらねえよくそー!!!」
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