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ハートシーカー
「……よっし、完成だ!!」
「かっこいいでやんす!!」
「ハートシーカー。新しい武器だぞ。暇潰しじゃないからな!! 流石に輝く金属を暇潰しには使えないさ」
「やんす!! ところで隣の回復薬の山はなんでやんすか?」
「……………とりあえず今はこれを誰に装備させるか考えよう」
「やんす……」
「ワン!! かっこいいワン!!」
「あっ、メモリー!! 勝手に持ってっちゃだめでやんす!!」
「あぁあぁ……」
「取り返してくるでやんすか?」
「大丈夫だろ、すぐ戻しにくるさ」
「だといいんでやんすが……」
「じゃあ俺は部屋に戻って」
「暇潰しに錬金するのはダメでやんすよ」
「ちっ!!」
(んっ……あっはっ、んんぁ……め、メモリー…あぁ……)
「「!?」」
(っ…やっ、いじるなっ…んくぅ……)
(仕方ないワン、この剣が勝手に動くんだワン)
「……ちなみに、ハートシーカーの特徴は『相手の急所に先が向く』、だ」
「……」
「さすが『暗器』」
「誰がうまいこと言えと言ったでやんす」
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