ぎんのねたばこ

バンパイアの憂鬱

｢それじゃ3人とも、おやすみ｣
｢｢｢おやすみなさいませ、ジオット様｣｣｣｣

｢あーだりー………｣
｢ちょっとコウシちゃん、ジオットがいなくなったからっていきなり素丸出しにしないでちょうだい｣
｢けっ、何が『我が名はコウシ!!』だよ。堅苦しくてやってらんねーや｣
｢読者の方へのおもてなしがなってませんよ｣
｢あぁん？ うっせーな。 そもそも読者って何だよ？｣
｢……失礼｣
｢お前もなぁ、いちいち死闘の相手におもてなしだの何だのって。どっかの旅館の店員かよ｣
｢前々職が似たようなものだったので｣
｢へぇ。 あーあ、ジオットなんかに捕まんなければお前たちも俺もなぁ、こんな不自由してねえよな｣
｢アラ、アタシはいいわよ。美味しいご飯が毎日あるし。 でも仕えるならもうちょっとカワイイ坊やがよかったわァ｣
｢……私は不満です。どうせいずれ主人公にやられ、1人1人の顔グラもなく消えていく運命など……｣
｢はぁ？｣
｢ちょっとわからないわ、ルプルガちゃん｣
｢…………失礼｣

続く、かも