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「なぜこんな所に一人ぼっちでいるんだい? それに、学校はどうしたんだ? 見たところ小学生のようだけど、親御さんは何をしているんだい?」 私は少女に今思っていた疑問を勢いですべて投げかけると、彼女は少し怪訝な顔をしてから、困ったように笑みを浮かべ、「おじさんはお喋りがお好きな方のようですね」と、軽くあしらわれ、 「それに、私は小学生じゃありません。 れっきとした高校生です。 小学生じゃなくて申し訳ありません」 と、彼女はクスクスと笑いながらそう付け足した。 どうやら私は見た目より年を重ねているらしい彼女に、馬鹿にされたらしい。
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