6人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女のその行動に特に意味があるとは思えない。その返答は「なんとなく」や「わからない」などだろう。
なぜそんな事を聞いたのか。 軽く自己嫌悪にまで陥ったが、彼女の返答は私の期待を、予想を遥かに上回るものだった。
「……神様が、空から見ていてくれてるような気がするんです」
へっ?と、私が面食らった顔で彼女に向き直ると、彼女は続ける。
「嫌なこと、楽しかったこと、全て神様が空の上から聞いてくれてる気がするんです」
少々訳のわからないことを言っている少女の言葉を、私は黙って聞く。
最初のコメントを投稿しよう!