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「面白いわね。CM中に抜け出しても銃声がしたのはCM中じゃないんでしょ?だったらいないのはわかるはずよ」
「そうですよねぇ…」
困りながら志津里は頭を掻いた。
「特に私には無理…」
「何を言ってるんですか!?中さんが犯人だなんて言ってないですよ」
「まあそうだけど聞いてよ。私や相沢にはアリバイを証言してくれる人間は、全国にいるもの…そう考えると何だかおかしくて、そういえばあなたもその1人ね」
「ええ、昨日見てましたから…それにしても全国に証言者がいるなんて不思議な感じです。ニューストレインは視聴者も多いから何万人っているでしょうねぇ」
「1000万人とか?」
「多いなぁ…」
志津里をやり込めた事で香子は気持ちに余裕が出た。
「あと、1つ疑問があるんだけど良いかしら?」
「はい、何でしょう?」
「銃声を聞き付けて発見者は本田を見つけたんでしょ?それからすぐ警察に連絡して数人が集まったそうだけど、犯人はどうやって部屋を抜け出したの?ほら、自殺の線も再浮上してきたんじゃない?」
「そうですね…」
「さっきからあなたそればっかりね」
香子は言葉に詰まる志津里をからかった。
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