第1話 コワレモノ

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「はぁ……はぁ……」 「もう息切れ?まだまだこれからなのに」 爪を全部剥がされ朦朧とする意識の中、少女はそう呟いた。 「じゃあ次は……ふふ、これこれ」 少女は、ガチャガチャとアタッシュケースをいじり終わったかと思うと、その道具を見せて来た。 釘と金槌。 「止め゙……てくれ゙」 「あ、意外に物分かりが良いみたいねお兄さん……でも駄目」 クスッと笑い少女は釘を男の指に近付ける。 「はい、まず一回」 「うわ゙ぁぁぁあ゙ぁぁぁあ゙」 ゴツン 「いぎゃあ゙ぁぁあ゙あぁぁぁ!!」 右手親指の間接に深く突き刺さる釘。 ドクドク流れる血。
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