148人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女を殺した。
思い当たる節がそれしか無い。
「ねぇ……お兄さん、罪……自覚してるよね」
先程までと違う冷淡な顔。
笑ってる訳でも無く、悲しんでる訳でも無く……。
人形の様に……感情が何も無い顔。
「ぁぁ……してるさ……」
喉がかすれて声が上手く出ない。
しかし、少女にはそれが聞こえたのか「そう」とだけ言った。
「じゃあ、これも次で終わりだね」
少女は再びニッコリ笑いアタッシュケースを漁り始めた。
最初のコメントを投稿しよう!