第1話 コワレモノ

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彼女を殺した。 思い当たる節がそれしか無い。 「ねぇ……お兄さん、罪……自覚してるよね」 先程までと違う冷淡な顔。 笑ってる訳でも無く、悲しんでる訳でも無く……。 人形の様に……感情が何も無い顔。 「ぁぁ……してるさ……」 喉がかすれて声が上手く出ない。 しかし、少女にはそれが聞こえたのか「そう」とだけ言った。 「じゃあ、これも次で終わりだね」 少女は再びニッコリ笑いアタッシュケースを漁り始めた。
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