第1話 コワレモノ

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「最後はやっぱりこれかな」 その道具を見て微笑む少女。 血1つ着いて無い、銀のナイフ。それが少女の手にある。 「じゃあ、行くよお兄さん」 俺に馬乗りになりコチラに笑顔でそう言った少女。 「あ、最後だから軽いとか無いから、最後の最後まで苦しんで死んでね」 その笑顔のまま少女は俺の右胸にナイフを突き立てた。 「ごばぁ……がぁっ……!!」 「まず右の肺」 突き立てたナイフを中でグリグリ回す少女。 「がばぁ……あっ……ぁあ……」 口からゴポゴポと吹き出る血。 段々と苦しくなる呼吸。 「良いよ、本当にお兄さん素敵だよ」
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