第1話 コワレモノ

33/34
前へ
/142ページ
次へ
ギリッ……ギリギリギリ 「がっ……あぁ……」 段々と絞まる首。更に溢れ出る血。 「ははは!!良かったね!!もうすぐ死ねるよ!!」 すでに見えなくなったが、確かに少女の狂気に満ちた声がした。 ギリギリ…… 苦しい……。 間違い無く少女は少しずつ首を絞めている。 しかし、段々と近付く死は確かだった。 「さよなら、お兄さん」 それが、最後に聞いた言葉。 何故か……少し悲しそうな声。 その言葉を最後に、俺の意識は途絶えた……。
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

148人が本棚に入れています
本棚に追加