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ヴーッ!ヴーッ!
マナーモードの携帯がけたたましく枕元で震える。
「誰だよ…」
反射的に目を覚ましてしまい、携帯を探す。
真っ暗だ。
寝呆けているから、視界が定まらない。
携帯は、まだ、うるさくわめいている。
やっとのことで手に取り画面を広げる。
「朝の四時だぞ、かんべんしろよ…」
うなだれながら、画面を見るとメールの受信を知らせている。
なにも考えず開封する。
『さよなら』
一言だけだ。
はぁ?
言葉にならなかった。
差出人はアドレス帳に登録がないから、名前でなく直アドレスだ。
見覚えが無い。
「迷惑メールかよ!くそっ」
布団に潜り込んだ。
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