間違いは誰にでもある。ということ。

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医者が言うには、 「脳への損傷は確認できませんでした。脊髄に損傷がみられます。現在は、骨折の治療中なので動かせません。しかし、その後に治る可能性は残念んですが」 これから、俺は寝たきりの生活なのか? 何も出来ず、天井を見上げるだけなのか? それだけ。 絶望だ。 翌日、ミカが携帯を持って見舞いに来てくれた。 もう、俺には必要の無い物だ。 「メールが来てるよ」 「読んでくれ、大した事は書いてない」 『いい加減にしてください!これ以上つきまとうなら、警察をよびます』 動揺の趣旨が書かれている。 「ミカ、返事をしてやってくれ。人違いで当人は交通事故で手足が動かせませんと」 数分で返事が来た。 「え!まさか。そんなはずは」 「アドレスを良く確認して下さい。似たようなアドレスだと思います」 「ほんとうだ。ごめんなさい。ヒドい事ばっかり書いて。 「良いです。もう僕には必要ない物ですから」 「そんな何かさせてください」 「うざいです」 メールは来なくなった。
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