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「ジョーダン」
彼女はぶらぶらと前後させていた足を大人しくさせた。どっちにしろ見えていない。別に残念ではないけれど。
彼女は「ジョーダン」に対しての僕のリアクションを待つことなく、そのまま続けた。
「見えたんだね、私の影」
それは何を意味しているのか。遠回しに「幽霊です」と自己紹介でもしているつもりなのだろうか。それはそれで面白い。本物であっても、偽物であっても。
「見えたけど?」
影。
やっぱり、と彼女。
話は出口のないトンネルへ。
「君で3人目」
霊能力者が? 訊ねる。
今度は彼女が「はっ?」
腹が立った。
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