UNIT/3

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「そう、ですか。それは失礼いたしました。ライン全体を代表して、謝罪したいと思います」 ラインの責任者である、大人びた金髪の女性、《森小路綾》がぺこりと頭を下げる。 「いや、此方の《適合者》の軽率な行動が迷惑をかけてしまい、申し訳ない。厳重な注意をするので、どうか許してほしい。…………《カリバーン》の《ギア》が居なかったら、衝突は免れなかった。すまない」 一際目立つ黒と赤で彩られた軍服の男、《ワスムト》の司令官である《アレス》も謝罪の言葉を述べた。その白髪からは、威厳が感じられる。 「いえ、たまたまこちらのパイロットがそちらの《適合者》の知り合いでして。運が良かっただけです」 同様に、三十代程の渋い茶髪の男性。《カリバーン》の艦長である《セブルス・バルクライン》も謙遜し、二人に頭を上げるように求めた。 自分たちのトップが話し合う様子を眺めながら、ロボットの操縦者やメカニックはそれぞれが雑談を繰り広げている。 「しっかしなぁ~」 「どうかしたのか?」 蒼髪の青年(神崎翔)の言葉に、綾の弟である《森小路友矢》が説明を求めた。 「いやぁ…………俺たちの以外にも《スーパーロボット》ってあるんだなぁ。……ってさ」 「そうだな。あの赤い奴といい、灰色の奴といい。かなり高度な技術みたいだ」 「どちらかと言うと《ゴーレム》は《スーパーロボット》だけども、《ギア》は《リアルロボット》かな?」 そんなラインのパイロット達の会話に、気さくに話しかけて加わってきたのは、まだ二十歳にもいかない少年だった。 「君は?」 友矢の質問に、真紅の髪を持つ少年は軽く微笑みながら答える。 「俺はメリア軍第七独立部隊・カリバーン所属の《シデン・アルターナ》。さっきの戦闘で耕助とケンカしそうになったのを止めた、《モデルE》のパイロットだ」
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