プロローグ

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「まぁそりゃそうなんですけど…………」 ポリポリと右頬を掻く翔を眺めながら、綾は柔らかに微笑んだ。 翔の熱い魂を込めた炎を駆使して戦うメテオライナーと、友矢の冷静な心を体現して鋭く戦うジオトライア。 この二人がいれば、例えどんなに強大な敵がいようが、打ち倒してくれると信じているからだ。 『そろそろ敵が見えるよ、お兄ちゃん!』 「分かってますって……おい?」 目の前に広がっていた、普段とは違う《奇妙》な光景を目にし、翔のこめかみに冷や汗が一筋流れる。 『なんだ……《アレ》は!?』
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