夏、恋花火

2/2
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
夏祭り、水風船、キミの浴衣姿 小さな手にぶら下がった赤い金魚 離れないようにぎゅっと握った もう片方が少し 震えている気がして 打ち上げ花火、煙の匂い はらはらと舞う火の粉 映るキミの横顔見ると 何だか 泣きそうな気がして ハラハラ舞い散る花火のように 永遠なんてないと分かった 移りゆく季節のように 人の心も “絶対”なんてないと知った 夏、恋花火
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!