141人が本棚に入れています
本棚に追加
暫くして精神状態が落ち着いてくると、ダルは自分の体についている赤い染みと町の惨状を見て、ダルは恐怖に襲われた。
これは自分がやった。
皆は自分が殺した。
この町は自分が壊した。
ダルは声もあげることも出来ずにその場に立ち竦んでいた。
頭の中ではさっきの3つの言葉がグルグル渦巻いていた。
暫くすると、『ポツリ、ポツリ』と雨が降り始めた。
とても、冷たい雨だった。
今のダルの身体と心に染みる雨だった。
最初のコメントを投稿しよう!