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「良い天気だ……」
昼休み。俺は屋上で寛いでいた。
「うん……良い天気」
空を見上げている俺の耳に聞き慣れた声が聞こえてくる。
「遅かったな?」
「授業が……長引いた」
屋上で弁当を食べるのは俺と蛍の暗黙の了解である。
「そっか……それより弁当食わないか?」
「……うん」
蛍が俺の隣に腰掛けて鞄から二つの弁当箱を取り出す。
「いつもありがとうな」
弁当を受け取りながら感謝する。
「好きでやっとるけん……気にせんで……」
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