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ある朝
いつもどおり目覚めた私は
台所におりていった
いつもなら
わたしの足音に気付いて
お母さんが「おはよう」と言ってくれるし、お父さんの新聞をめくる音も聞こえてくるはずだった。
不思議に思って
そっと階段降りて台所を覗くと
そこは…
真っ赤な血の海のように
壁や床は赤色で染まっていた
わたしはまだ
たった10歳だった…
仕事が忙しい両親とは、全然話していない私だったし、
両親が殺されて
施設に預けられた私は
誰とも打ち解けられず、孤独に過ごしてきた
だから…愛情なんてしらない
私は愛を知らない
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