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あの日の夜
咲と出会ってデートに誘われた
日の夜
私はひとり
施設の自分の部屋の鏡の前で
悩んでいた
実を言うと
デートに着ていくような
流行りの服など一着も持っていなかったのだ
あるのはジャージと
制服だけ
唯一持っていたのは
昔、母にもらったピンクのワンピースだけだった
でもその服も
時代遅れという服だった
自分的にはお気に入りのワンピースだが
きっと自分には似合わない
鏡の自分に問いかけた
「もう少し、可愛かったらよかったね…」と。
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