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北方の、とある雪国。
その山脈地帯の雪深い、人の気配など微塵も感じられない森の奥。
巨人用の槍の如きブルードナス・ツリーが連なって雪のコートを羽織り、白い城壁のようにそびえ立っている。
その巨木たちが形づくる円の中心に、小さな一軒の木造小屋があった。
まわりは雪が降る音だけで、他の音は全くせず、無音の世界である。
-ズゴォォオン!!!
突然、その完全な静寂は、近くのブルードナス・ツリーの足下で起きた爆発で破られた。
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