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「ほぉ…。ジジィとは、随分じゃな。」
「なっ…ぅぼぉ!」
突然、青年の背後に白髭を蓄えた老人が現れたかと思うと、彼を蹴り倒した。
不意を突かれた青年は、前のめりに倒れ込んで顔面から雪つぼにダイブした。
「まったく…。そんな礼儀知らずに育てた覚えはないぞ?」
老人は腕を組みながら、溜め息をついた。
白い息が現れ、すぐに消えていった。
「痛ぇ~…。」
雪つぼに顔を埋めていた青年は、顔をさすりながら起き上がり、老人を睨む。
「ジジィ!なにしやがる!」
先ほど足蹴にされた原因の言葉を、再び口にしながら青年は老人に喚いた。
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