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「ぐっ…。」
認めたくはないが事実であるので、何もいえないクリス。
しかし、このまま引っ込む訳にはいかなかった。
「っそういうことじゃねぇよ!…ジジィに負けて…雪まみれってのは結果だろ。俺が聞いてんのは、なんの目的でこんな訓練してるかってことだ!」
負けて、という部分は小声にして、クリスは続けて話す。
「ちっちゃい頃から、ず~っとこんな訓練ばっかじゃねぇか!今年に至っては、18歳の誕生日の今日まで雪まみれだ!」
黙ってクリスの話を聞いていた老人だが、ふむ、と頷くと、神妙な顔つきで口を開いた。
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