雪世界の青年と老人と…

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「そうじゃな…。話す時が来たかのぉ。」 「え?」 突然、神妙な表情になった老人が質問に答えるという。 クリスは自分で質問をしたのだが、こうも真剣な反応が来るとは予想外だった。 「そろそろ冷えてきたの。続きは中で話すことにするぞい。」 「あ?あぁ…。」 そう言ってサッサと木造小屋へ向かって歩いていく老人に、クリスは返事をしてついて行く。 2人が歩いた後の足跡は、再び強くなってきた雪風ですぐに消えてしまう。 彼らが小屋の中に入り、ドアがバタンと閉まる。 その様子を、ブルードナス・ツリーの陰から見ている影があった。
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