3人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうじゃな…。話す時が来たかのぉ。」
「え?」
突然、神妙な表情になった老人が質問に答えるという。
クリスは自分で質問をしたのだが、こうも真剣な反応が来るとは予想外だった。
「そろそろ冷えてきたの。続きは中で話すことにするぞい。」
「あ?あぁ…。」
そう言ってサッサと木造小屋へ向かって歩いていく老人に、クリスは返事をしてついて行く。
2人が歩いた後の足跡は、再び強くなってきた雪風ですぐに消えてしまう。
彼らが小屋の中に入り、ドアがバタンと閉まる。
その様子を、ブルードナス・ツリーの陰から見ている影があった。
最初のコメントを投稿しよう!