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翌日
時刻は十二時
おれは昨日アンケートを受けた所にいる
辺りを見回すと男がこちらに歩いてくる
あのサングラスの男だ
「やぁ神崎流君」
軽い口調で男が言う
「あんたにはいろいろ聞きたいことがある」「だろうね、答えられる範囲で答えるよ」
サングラスの男が笑顔で言う
おれは込み上げて来る怒りを閉じ込めて冷静さを保つ
「なんでおれの名前を知ってるんだ?」
「あぁそれは……よし、出てこい」
サングラスの男がそう言うとあの痩せた男が出てきた
「こんにちは、流君」「あんた、グルだったのか」
「そういう事だね、他には無いの?」
冷静さを保て、おれ
「あんたらの親玉は?」
「それは言えないなぁ俺達も仕事なんでね、もう無い?」
もう冷静さを保つ事は出来なかった
「葵は何処だ!」
「大丈夫、何も手は出してないよ」
「何処だって聞いてんだよ」
「それは言えない」
男も真剣な顔つきになる
「どうやったら葵を返してくれるんだ」
「おっやっと本題だね、君にはあるゲームに参加してもらう、君がそのゲームに優勝したら彼女を返してあげるよ」
嬉しそうに男が言う
「どんなゲームだ」
「言えない」
「……分かった、参加する」
「承諾したね」
サングラスの男がそういうとおれは後ろから体を掴まれ変なクスリを嗅がされた
おれは気を失った
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