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また朝がきた。
しんちゃんのお母さんが、
僕を車に乗せてくれた。
二人が何かを話している。
白い人が、僕の体を
ぺたぺた触る。
しんちゃんのお母さんが、
泣いている。
どうして泣いているのか
解らないけど、
慰めなくちゃ。
でも、体が動かない。
何とか目を開けよう
としたけれど、
ひどく疲れていて。
閉じていく瞳を誤に
向ければ、
そこに映るのは
うす汚れた毛の塊
なんて、
みすぼらしくなって
しまったんだろう。
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