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私は、
私生児だった。
母は親に勘当されて
体を売る一人の街の女だった。
そんな母の上客で、
恋人でもあった男が
私の父親だという。
みたことはない。
あったこともなければ
親子として会話なんて
考えたこともなかった。
まぁとにかく、私の母が
妊娠したことを知ると
他の女にでも乗り換えた
のか、母の売り上げを
もって他の女と逃げたらしい。
このことでよく私は母に
嫌味を言われたものだ。
そんな生まれだった私は
無学で愚かな幼少時代を
送った。
母に可愛がられ、幼児教育を
うけるなんていうことは
程遠い人生だった。
そして私が3才のころ、
母は妹を産んだ。
悠紀だ。
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