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名門 VIP高校。 16歳の春。私はその高校の1年生として入学した。 公立では珍しく、日本一といわれる東×大学入学率最高70%を叩きだした歴史のある名門高校、私はひたすら勉強を重ね一般入試を見事合格し今この門に立っている。 新品のセーラー服と学ランをみにまとった1年生が続々と門の側のクラス発表の紙を眺めにきているところだった。 ξ゚⊿゚)ξ(探したところで友達なんかいないしね…。) 母校の中学からこのVIP高校に入学したのは私のみであった。 私がVIP高校に合格した時の中学教師のはしゃぎようと言ったらなかった。 入試直前までさんざん無理だ不可能だと言っていた教師が合格と聞いた瞬間、お前なら出来ると思っていた!!なんて涙ながらに言ってきたときなんかは鼻で笑いそうになってしまったのを覚えている。 自分のクラスは既に確認してあるが自分と同じ学年の生徒がどんなものか見たく、私は門に寄っ掛かりながらクラス発表の様子を伺っていた。
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