≪First meeting…Reunion?≫

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「……。」 幸村は無言のまま、端正な顔立ちの政宗を見つめていた。幸村自身も、政宗の顔に酔っているいるのか、半ば惚れ惚れしながら見つめている。 「……ん…。」 不意にくぐもった声が聞こえたかと思うと、政宗がやっと覚めたようだ。 「だっ大丈夫でござるか!?」 幸村は政宗が気がつくのを見て、政宗の顔を反射的に覗きこんだ。 「あ…ああ…!?」 政宗は目を徐々に開けると幸村の顔が目の前にあることで、完全に覚醒し、飛び起きる。 「大丈夫そうでござるな!」 幸村は安堵した表情でニッコリ微笑んだ。 「Thank you.」 政宗は頭をかきむしり、大きく伸びをするとずっと付き添ってくれたことに礼を言った。 「へへっ…。」 照れくさそうに笑う幸村を見て、政宗の胸は高鳴った。そして幸村の腕をグイッと引っ張った。 「ぅお!?」 突然のことに、体が動かずベッドに倒れ込む幸村に、政宗は覆い被さる。 「………。」 さっきの夢と同じ、虎。自分を、頬を赤らめて潤んだ瞳で見つめてくる。初対面…な筈なのに。 …何故か虎を知っている。 ―アンタは一体誰なんだ?―
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