第二夜「Snow Cat」

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ユキ…雪…Snow…スノー… 白が好き…ユキがキレイだと言ってくれたこの身体の色が…冬だけに花咲く結晶と同じ色…私の身体…雪…真っ白…白が好き、真っ暗な夜にも映える白が好き。 初めてユキに出逢った時、真っ先に私の白を誉めてくれた。 「しろーい、かわいー。」 初めて温もりを感じた。 触れただけで優しさを伝えてくれた。 「白いね~…白いし雪みたいだし、私ユキだからこの子スノーって名前にする。」 …スノー…キレイな名前、ユキがくれた。 感じたことのないあったかさが嬉しくて初めて鳴いた…。 「…ミー。」 「鳴いた…かわいい…スノーが気に入ったの?」 「…ッミー。」 ユキが大好き… ユキの掌の温もり… ユキの笑顔の優しさ… ユキが付けてくれた鈴の音… ユキがいるから私は幸せ。 ユキ…逢いにいくから…もう一度、抱き締めてね…。
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