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ユキ……
あったかい…
ユキの掌…ユキの温もり…
ユキ…逢いたかったよ…ずっとずっと…
今みたいに抱き締めてほしかったよ…
ユキ…
ごめんね…ユキが誉めてくれた私の白…こんなに汚れちゃった…
でもこの音色だけは守ったよ…
…チリンチリン…
ユキ……ユキ……
私はユキが大好き…
ユキに出逢えて…ユキの優しさに触れて…
とても幸せだったよ…
ユキ……
ユキ……
…チリンチリン…
「…スノー…スノーごめんね…ずっとずっと側に居ればヨカッタ…スノー…ごめんね。」
スノーは優しいユキの温もりに包まれて久々の穏やかな眠りについた…。
その瞬間、凛と降り注いでいた淡雪は降り注ぐのを辞めた。
降りやもうとする、雪夜を見上げたらまるでその瞬間は、地上から天へ雪が落ちていくように見えた…
スノーと同じ真っ白な粉雪が…
時刻はちょうど午前0時をまわった。
優しい…優しい…聖なる夜…
White Merry Christmas…
第二夜「Snow Cat」END
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